貯金を増やすコツ!【お金の仕組み】について学ぼう

『お金』について考えたことはありますか?

「紙幣や貨幣」とか「働いて稼ぐもの」といったイメージが浮かぶと思いますが、そもそも『お金自体』は何なのか?どのような存在なのか?まではなかなか考える事は無いと思います。

この記事を読み終えるころには、あなたの中にあるお金へのイメージが全く違うものに変わります。

ここでお金の定義や仕組みについて勉強していきましょう。

もくじ

  1. お金とは?『定義』
  2. お金の歴史
  3. 日本円の価値
  4. インフレとデフレ
  5. 紙幣のお金を貯めたいですか?
  6. お金は貯め込まずに使う?
  7. まとめ

お金とは?『定義』

お金(通貨)として認められるには次の3つの要素が必要になります。

  1. 価値を保存する
  2. 価値の交換ができる
  3. 全て同じ価値(尺度)であること

つまり、日本円という通貨の1万円札という紙幣は、1万円分の価値を紙幣の中に保存しているために、一万円分の価値を有するものと交換ができる。
尚且つ、この紙幣は誰が使っても価値は同じである。

お金の歴史

金から作った金貨(古代ギリシア)が始まりとされています。

何故、金という鉱物を使ったのか?
それは、多くの人にとってとてもレアで希少価値が高く、たくさんの人々から長い間一番価値があると信じられていたからです。

しかし、金を持ち歩くにはちょっと重い...
ならば、金と交換できる紙にも同じだけの価値があるのでは?と誕生したのが兌換紙幣(発行者の信用により、金貨などと交換することが保証された紙幣)です。

日本円の場合は、日本銀行が、日本国内にある値段がついている物をすべて日本円で購入することができると保証。また、その日本銀行・日本政府を信用することで日本円の価値が成り立っている。

という事は、お金ではなく信用に価値がある?

日本円の価値

あなたが今持っている1万円札、その紙幣自体には何の価値もありません。その紙幣と1万円の値段が付くものを交換できるという、人々からの信用に価値があります。

しかし、時折日本政府・日本銀行は新札を発行します。
するとどうなりますか?流通量が増えれば希少価値は下がり、信用度も下がります。その結果、1万円札の信用は下がり価値も下がっているのです。

あなたは、年配の人から、「昔は月給3万円の時代があった。それでも家族を養っていた」などと聞いたことはありませんか?
昔の3万円は今の30万円。昔のお金は今よりも価値があったのです。

これは、日本銀行がたくさんお金を刷って、『お金の価値を下げ続けている』から起こる現象です。

インフレとデフレ

インフレとは、物価が上がる事です。
これは、同時にお金の価値が下がる事を意味しています。

世の中に出回るお金の量が増えすぎると、売られているモノやサービスの数に対して、お金の量が多くなります。すると、売られているモノやサービスの値段が上がります。
これは需要が供給を上回る事などでおきます。

インフレになると、お金の発行を抑えたり、金利を上げてお金を借りにくくして市場のお金の流通量を減らします。

デフレとは、モノの値段が下がる現象です。
経済は縮小し、景気の悪い状態です。

収入が減り、支出を絞り、人はモノを買わなくなります。すると市場にモノやサービスが余る状態になり、値段が下がります。

デフレになると、景気を回復させるために、日本銀行は金利を引き下げます。これによりお金を借りやすくして、お金を借りる人を増やし、お金の流通量を増やして経済を活性化します。

インフレとデフレは交互にやってくる!

紙幣のお金を貯めたいですか?

前の項で説明した通り、時間の流れとともにインフレとデフレは繰り返されます。そのたびに金利の引き下げや、新札の発行でお金の流通量は増やされて、お金の価値は下がっています。

日本銀行は、2013年の金融政策決定会合で、インフレ目標2%を掲げています。
年2%でインフレが進んだ場合、35年間でお金の価値は半分になります。

老後の為にと2000万円の貯金を作る計画を立てたとします。住宅ローンも払い終わる35年後、2000万円分の紙幣は貯まっていても、その価値は1000万円分しかありません。

それでもあなたは貯金したいですか?

お金は貯め込まずに使う?

『お金を使う』とは言っても、ただやみ雲に使うわけではありません。使うべきところに使うのです。

貯金をしていてもお金の価値は減っていく事を、日本政府は隠してはいません。だからこそお金を使ってくださいと呼びかけています。

そのお金を使うべきところが投資です。
インフレ目標2%を掲げた翌年、2014年に日本政府はNISA(小額投資非課税制度)を整備しました。投資金額の年間での上限金額はあるものの、本来、雑所得等で20パーセント強の税率で課税される分配金や配当金を非課税にするという制度です。
この他にも税制優遇を受けられるものには、確定拠出年金やふるさと納税などがあります。

お金は、賢く使って減らさずに増やす⁉

まとめ

時間の流れとともに、お金は、貯めれば貯める程に価値を失い減っていきます。
しかし、使うべきところに使えばこれをくい止め、または増やすことができます。
これからはお金について考えを深めて、貯金よりも資産を作り、より豊かな人生を歩んでいきましょう!

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